今回は資格試験の中でも歯科衛生士になる方法について書いていきます。具体的には、歯科衛生士になるための学校の種類とその特徴について書いていきます。参考にして頂ければ幸いです。
歯科衛生士という職業をご存知でしょうか?
資格講座や求人などで「歯科衛生士」という名前は見たことがあるという人も多いのではないでしょうか
簡単に説明すると歯科衛生士とは
『口腔内のケアを通してみなさんの健康を支え、QOL(生活の質)の向上を手助けする仕事』を行う人のことです
歯科衛生士は国が認めている医療界国家試験であるにも関わらず、きちんと勉強さえして学校に通っていれば合格できる試験です
歯科衛生士になるには専門教育課程(学校)を修了し、歯科衛生士国家試験に合格する必要があります
今回はこの歯科衛生士になる方法、具体的には専門教育課程についてご紹介したいと思います
歯科衛生士になるには
1.専門学校
歯科衛生士養成所とも言われたりしますが基本的には専門学校という名称のところが多いです
数も全国で約150カ所ほどあり、そのため、歯科衛生士になる選択肢として一番選ばれやすいものです
(なお、2010年4月から法律が変わり、学校に必ず3年通わなければならないとされている為、最低限3年の勉強期間が必要とされています。)
授業体制は大学よりは高校や中学に近いものがあり、毎日決まった時間に決まった授業を受けます。なので、自分で授業を選択したりする自由はありません
選ばれやすいというのも当然理由があります
第一に単純に数が多いので他の学校と比べて選択肢が多いことです
選択肢が多いとは即ち比べやすい。なので、立地であったり設備であったり学費であったりと自分の理想とする学校を見つけやすくなっています
また、大学と違い専門的な授業つまり必要な事しか行わないので就業年限が最低限の3年になっています。その為、資格を取ってすぐに働きたいのならば専門学校を選ぶべきでしょう
また、大学と比べると専門性に重きを置いている為設備自体がきちんと整っており実習が多い傾向にあります
これは授業内容においての実習時間、臨床実習と呼ばれる現地に行く実習など最低限の時間は決められていますが教養科目などがない分専門学校は実習に割り当てる時間を増やせるためです
これらの理由から専門学校は大学に比べると学費自体が控えめになっているところが多いです
しかし、就職にしては一般診療所などであれば大学と変わりない新卒としての給料ですが、企業が相手だと就職先としての数も少なくなりますし、給料も学歴から大学卒の人より少ない傾向にあります
加えて、学校によっては昼間と夜間との二部制にしているものもあります。その為、日中は仕事をし、夜には勉強をするということが可能な場合もあります
まとめ1
メリット
- 就業年限が3年(最低限)の為社会にすぐ出られる
- 数が多いので選択肢が多く、自分の理想を探せる
- 実習時間が多い
- 専門的な必要なことばかりを学べる
- 学費が大学と比べると安い
- 授業制なので単位数など考えなくていい
- 学校によっては働きながらでも勉強できる
デメリット
- 企業への就職はしにくい
- 時間割を変えられない(拘束時間が長い)
2.短期大学
こちらも専門学校と同じで就業年限3年です
しかし、数は全国で15校程度と少なくなっています
大まかなことは先述した専門学校の項目にも書いてありますので簡潔に説明していきたいと思います
考え方としては四年制大学と専門学校の間の立ち位置にいると思ってもらうのがわかりやすいと思います。
四年制大学と同じで単位制、教養科目があります
しかし、三年制なので期間は専門学校と同じです
専門学校とは違い、歯科衛生士の勉強と並行して養護教員免許やヘルパー資格などを取ることができる学校もあります
そこはご自分の希望する学校をよく調べてみてくださいね
また、研究職や一般企業に短大卒として進むことが可能になります
通っている間に他の学部に移動するなど専門学校よりも教養科目があるぶん別の分野に対しての選択肢というものも存在してきます
まとめ2
メリット
- 専門学校と同じく就業年限が3年
- 単位制の為授業を選べる
- 専門的なこと以外にも幅広く学びやすい
- 他の資格を取れる(場合がある)
- 研究職、一般企業に就職しやすい
- 歯科衛生士以外の選択肢も選びやすい
デメリット
- 学費が専門学校よりも高いものが多い
- 教養科目が必修
- 単位制の為、自分で選ぶ必要がある
3.四年制大学
名前の通り修了年限が4年に増えます
数も短期大学よりも少し少なくなり全国で10校程になります
内容も短期大学の修了年限以外は大きな違いがないので割愛させていただきます
まとめ3
メリット
- 単位制の為、授業を選べる
- 他の資格を取れる(場合がある)
- 専門的なこと以外にも幅広く学びやすい
- 研究職、一般企業に就職しやすい
- 一般企業に進んだ際、専門学校や短大卒よりも初任給が高い傾向にある
- 歯科衛生士以外の選択肢も選びやすい
デメリット
- 修了年限が4年かかる
- 学費が割高なところが多い
- 教養科目が必修
- 単位制の為、自分で選ぶ必要がある
アンダーバーの箇所が短大との違いです
こうして見ていただけると短大との共通点の多さが分かっていただけるかと思います
4.最後に
歯科衛生士になるたい!資格を取ったらすぐに働き出したい!という方は必要な知識を身につけるのに最低限の年数しかかからない専門学校を
歯科衛生士になりたいけど、診療所よりは会社や企業に勤めたい。他の資格も取っておきたいという方は短期大学や四年制大学をお勧めします
ただ、カリキュラムや設備、学費に関しては同じ専門学校であっても違いが大きいものが多いのできちんと事前に調べてから選ぶようにしてくださいね
今回の記事は以上です。
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