公務員試験・資格試験・法科大学院受験応援ブログ

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法科大学院(ロースクール、LS)と法学研究科の違い?~全然違う中身とは

 今回の記事では法科大学院と法学研究科の違いについて書いていきます。そもそも名前も制度の趣旨も歴史も大きく異なるんですが、この記事では入学したときの違いと卒業後、言い換えれば修了してからの違いについて書いていきます。

 

 

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法科大学院と法学研究科の違い

〈入学するまで〉

 一応、入るまでにも若干の違いがあるので書いておくと、受験科目の多さが異なります。法科大学院では基本7法(憲法、行政法、民法、会社法、民事訴訟法、刑法、刑事訴訟法)が入試の基本なのに対して、法学研究科では専門科目(1~2科目)と研究計画書、これに面接という形が多い気がします。なので法科大学院の方が科目としては倍以上ということになりますね。しかし、研究計画書を書くのにも場合によっては半年~1年ほど時間をかけて作っていくこともありますので、一概にどちらの方がやることつまり学習量が多いかというと分からないですね。どっちもどっちという感じです。

 

〈入学後〉

 入ってからは主に講義の話ですが、これは大きく違います。それは法科大学院が司法試験合格を目指すのに対して、法学研究科が学者の養成機関であることによる差です。法科大学院が主に基本7法の科目をやるのに対して法学研究科では自分の専門科目を中心に講義に臨みます。単位も前者が90単位程度必要なのに対して、後者は30単位程度と3倍近い差が生まれるのもこのためです(気になる方は一度、調べてみると面白いかもしれません)。したがって、講義に関しては拘束時間(講義)は法科大学院の方が多く、非拘束時間は法学研究科の方が多いということになります(しかし、拘束されないというだけで膨大な資料の読み込みなどが課されるので、これはこれで大変です)。

 

 ちなみに標準修業年限というものがあって、これは法科大学院3年で法学研究科(前期課程、修士課程)はおよその大学院では2年です。博士後期課程まで修了するとなると一般に5年はかかると言われています(中には飛び級など早期に修了する人もいる)。

 

〈卒業後(修了してから)〉

 修了後は法科大学院の場合は専門職博士の学位と司法試験の受験資格が与えられます。一方、法学研究科の方は修士号(前期課程のみの場合)の学位が与えられるのみです。なので法学研究科を修了しても司法試験は受験できません。

 

 また、法科大学院の修了生はそこから司法試験合格を目指して、合格後は司法修習、終えると晴れて法曹の仲間入りを果たします。

 

 他方の法学研究科の修了生は博士後期課程に進学するか就職するのが一般的です。

 

〈まとめ〉

 どうでしたでしょうか。案外、違う面が多くて驚かれた方もいらっしゃったかと思います。最近は法曹人口の過剰増加や博士課程の修了者があふれていると話題になっていますが、国立大学やいわゆる名門私立の大学院修了生は今でも十分に需要があると思います。気になる方は、大学院の進路実績などを拝見なされてはいかがでしょうか。また、いわゆる学歴ロンダリングもアリだとおもいます。最終学歴って就職時は大事ですから…。兎にも角にも、この記事が法科大学院か法学研究科かどちらに進学しようか迷っている方の一助となれば幸いです。