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【憲法 13条】幸福追求権と自己決定権について

今回の記事は幸福追求権・自己決定権についてです。なかなか抽象的で難しい箇所ですが、憶えなければいけないことは少ないです。具体的には、幸福追求権の下線部くらいです。下の方に確認用の練習問題を用意していますのでぜひ活用ください。

 

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〈幸福追求権について〉

 まず、幸福追求権は、個別の基本権を包括する基本権です。しかし、この内容については一般的行為自由説と人格的利益説があり、通説・判例は人格的利益説です。つまり、幸福追求権とは、個人の人格的生存に不可欠な利益を内容とする権利のことであるということです。
 また、他の自由権とは一般法と特別法の関係、補充的な関係にあり、他の個別的人権が妥当しない場合に限り13条が適用される。例としては、表現の自由は21条、信教の自由は20条など、個別的な人権規定で保障されます。
 では、13条の幸福追求権では何が保障されるのかというと、具体的には、プライバシー権、名誉権、前科をみだりに公開されない権利、みだりに容貌等を撮影されない権利などが認められています

 

参考判例①早稲田大学江沢民事件判決(最判平成15・9・12)
    ②北方ジャーナル事件判決(最大判昭和61・6・11)
    ③前科照会事件判決(最判昭和56・4・14)
    ④京都府学連事件判決(最大判昭和44・12・24)
    ⑤住基ネット事件(最判平成20・3・6)

〈自己決定権について〉

 自己決定権とは、一定の個人的な事柄について、公権力からの干渉なく、自ら決定できる権利のことです。この権利については幸福追求権の一部を構成するものであると一般的には考えられています(最高裁は自己決定権が憲法上の権利であると明確には認めていない)。具体的な内容としては、家族のあり方を決める権利、ライフスタイルを決める権利、自身の身体・生命をどうするかの権利(臓器移植や尊厳死など)などがあります。

 

参考判例①エホバの証人輸血拒否事件(最判平成12・2・29)
    ②東海大安楽死事件(横浜地判平成7・3・28)

〈練習問題〉

①幸福追求権は、個別的基本権を包括する基本権であり、個人の人格的に不可欠な利益を内容とする権利に限らず、服装の自由、趣味の自由を含む広く一般的行為の自由を保障すると解するのが通説である。〇か✖か?

 

②自己決定権とは、自己の個人的な事柄について、公権力から干渉されることなく自ら決定することができる権利をいうが、この権利が憲法上の権利であることを、学説のみならず、最高裁判所も明確に認めている。〇か✖か?

 

〈練習問題の答え〉

①✖ ②✖

 

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